討論Bar“シチズン”をCommon(公共)の施設にしたい。
言論と表現をコンセプトとして、誰もが自由に情報や意見を発信できる(そして、それらを受信できる)「市民メディア」の役割を担って行きたいと思う。
この方向性は3年前の開店当初から全く変化していない。
ただ、経営的にはまるで成り立たないので、潰れるまでにどこまでプランを具現化できるか?、世間に広く意図を浸透させられるか?…が勝負だった。
幸い、特色ある店名と、採算無視の活発な活動をしてきた甲斐があって、知名度はかなり向上してきたし、ご協力くださる著名人や文化人、活動家の方々も相当な人数に上った。
そこで、いよいよ「第二章」の始まりだと感じる。
見渡せば、言論と表現は今「冬の時代」を迎えつつある。
成熟社会の必然とも言える経済の行き詰まりが乱暴な政治を産み、社会全体が乱暴で殺伐とした方向へと、急激に変化してきている。
日本だけではなく、世界中が大変な緊張状態に陥り、攻撃的で破滅的な言説が巷にあふれてきた。
こんな時代だからこそ、言論と表現を大切にする確かな流れを作って行かなければならない。
ヘイトスピーチのように、言葉が人を傷つける道具としてしか機能しなくなれば、言葉の文化は崩壊するだろう。
今、言葉の持つ本来の効用を、なんとか取り戻さなければ人類文明は滅びると言っても過言ではない。
そのためはチマチマと自己満足的な社会活動ゴッコを続けていても仕様がないのだ。
市井から大きなムーブメントを起こし、注目を集め、事業を拡大していく必要がある。
社会運動をしている団体は数多くあるが、目に見える発信基地を持っているところは極少数だろう。
そうした意味で討論Bar“シチズン”は、まだまだ有効に活用されていない。
個人商店の限界もあるし、経済的な縛りもある。
「なんとか店舗を維持して行きたい」という低い目標では、時代の大きな波に流され、ただ「ユニークな店もあるんだな…」というだけで、何の成果も残せないまま廃業することになるのは、火を見るより明らかだ。
「第二章」は貪欲に成果を求めて行くことから始まる。
集客力をアップし、プロデュース能力を向上させ、収益もあげて行かなければ、結局はジリ貧になるだろう。
そのために必要な要素は、なんと言っても資金と人材である。
ポケットマネーの範囲でやれる事は限られるし、私個人は万能じゃない。
豊富な資金を集められる仕組みと理念を作り上げ、それを言論と表現にとって、より有効な使途に流し込むための頭脳集団を完成させる。
これが「第二章」、私にとってのミッションである。
理念だけは打ち出しておきながら、体調不良のせいで動き出すのが遅れてしまったが、いよいよスタートだ。
永らく中断していた「シチズンライブ」の放送も、11月10日から再開する。
時事解説もたまにはやるが、多くは「シチズンプロジェクト」と名付けた、この事業の説明と、それへのご協力の呼びかけとなる。
メディアに関わってきた者として、法律を勉強してきた者として、社会運動に身を投じた者として、命ある限り高い目標に向けて走り出す決意である。
「金」も「体力」も「知力」も無い私だが、この意気込みに少しでも心動かされた方は、是非「金」か「体力」か「知力」を提供して欲しい。
直近の運営会議は11月9日午後6時半だが、携帯電話が窓口なら年中無休で受け付けているので、遠慮なくお申し入れを頂きたい。(090−9875−7157)
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