討論Bar“シチズン”マスターの西岡が、政治、司法、時事等に関する辛口コメントを書き綴ります
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謹賀新年
2012年は「市民覚醒元年」だった。
一昨年の311以降、反原発デモが数多く行われたが、最初の頃の印象は「既成の反原発運動家たち」の「いよいよオレたちの出番がやってきたぞ!」と言った高揚感が前に出過ぎているような気がしていた。
しかし昨年は、避難者の母親や子供たちを中心とする「普通の人たち」が街頭に、そして官邸前に繰り出した。
震災の何年も前から原発について勉強してきた、いわゆる「専門家」じゃない人たちは、無智であることを恐れずに行動を起こし、結果「専門家」も舌を巻く知識を身に付けた。
このことを通じて私は、問題意識が芽生えた時、まず最初に必要なことは「知識を身につける」ことではなく「行動に移すこと」である…という事が良くわかった。
私たちの世代(アラ還)は、何かというと「知性」を優先する。
しかし、若い世代は「直感」こそが原動力なのだ。
ただし、その両者は対立するのではなく、双方が双方を補完する関係にある。
旧来の市民運動の傾向として「勉強する者は行動せず、行動する者は勉強せず」というキライがあった。
しかし去年からの傾向は「行動するから勉強する、勉強するから行動する」へ変化したように思う。
これは歴史的な大きな変化だろう。
「生きづらさ」などの「不満や不安」を、紛らわすのではなく、自分の中にしまい込むのでもなく、他者に問いかけて解決の糸口を掴む。
そこから「なんとか出来そうだ」という希望が生れ、その希望が大きな運動へと繋がっていく。
抗議行動と政治運動が、ちょうど「直感」と「知性」の関係同様、連鎖的な繋がりを持って発展して行く。
残念ながら去年は、その運動も成果には結びつかなかったが、確実に萌芽を感じることはできた。
いよいよ今年こそが「勝負の年」になる。
一旦芽生えたものは、そう簡単に根絶やしにならない。
摘まれても踏まれても、雑草は驚異的な生命力で地にはびこるのである。
温室育ちじゃない雑草の運動は、勝利するまでしぶとく継続されるはずだ。
年の始めを迎え、今私はファイト満々である。
頭の中では次から次へと「なんとか出来そう」の戦略が浮かび上がってくる。
もちろん、その戦略のほとんどが「失敗」に終わるだろうと分かってはいるが、諦めずに継続する勇気と根気は身に付いたと実感する。
またぞろ「アベノミクス」自公政権が暴挙を企てているようだが、私たちは焦らないし恐れない。
アンシャン・レジーム(旧体制)が、すでに「死に体」であることを知っているからだ。
敵は虚勢をはって元気な振りをしているが、実はグロッキーでKO寸前なのだ。
彼らのパンチでは、いかに強烈であろうと私たちを倒すことなどできない。
また私たちのパンチの一発一発は弱々しいが、グロッキーになっている相手に着実なダメージを与えることはできる。
第一ラウンド(2012年)はポイントで大差を付けられて劣勢になったが、第二ラウンド以降は「一発逆転KO」を狙うのではなく、確実に1点づつポイントを取り戻すことに全力をあげようと思う。
「市民」という大地に芽生えた雑草は滅びることなく増殖を続けるのだ。
焦ることはない。絶望することもない。
大きな花を咲かせる必要もない。小さく多様な花が大地一面に咲いては枯れを繰り返すのみである。
萌芽から増殖へ、覚醒から活動への年…2013年がいよいよ始まる。さあ、出撃だぁ!
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