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討論Barマスター'sブログ

討論Bar“シチズン”マスターの西岡が、政治、司法、時事等に関する辛口コメントを書き綴ります

   

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2013年を「メディア革命」元年にしよう

 早いもので今年も183分の1が過ぎた(笑)。

 

 私のブログは、だいたい「三日坊主」なので、明日以降も更新される可能性は極めて低いのだが、近頃は「言いたいこと」がヤマほどある。だから時間がとれる限り書き続けようと思う。

 

 正月は仕事の事を忘れて、のんびり家で過ごそうと決めていたが、世情は風雲急を告げている。

 焦る必要はないが、かと言ってのんびりしている暇もなさそうだ。

 

 さてさて、やるべき事は一杯あるのだが、いまいち優先順位をつけかねている…というのが現状だ。

 そこで「自分が一番やりたい事は何か?」を改めて考えてみた。

 すると、やっぱり「メディア革命」というテーマがイの一番に浮かび上がってくる。

 

 思えば30数年前、「自分たちのTV局を作るんだ」と立ち上げた市民プロジェクトが原点にある。

 ホームビデオが出始めたころで、まだインターネットなど影も形もなかった時代だ。

 あのころも私たちの問題意識は「マスメディアの堕落」であった。

 結局、ホームビデオという新しいテクノロジーでメディアシーンを変える…という試みは、わずか1年あまりで頓挫したのだが、それから十数年を経る、インターネットの出現は、まさに新時代の希望であったといえる。

 

 インターネットが普及しはじめた1995年ごろから、私はそのポテンシャルに注目していた。

 公開掲示板でのサイバー討論には、片っ端から参加して荒らしまくったことも、今は懐かしい思い出だ。

 

 そして今、ブログやツイッターという新しい発信形態には、なかなか馴染めないのだが、段々とその特性が理解できるようになってきた。

 私のような「理屈人間」がインターネット・メディアを有効に使うために必要なことは、まずその特性を知ることなのだ。

 

 私はインターネット・メディアを「分散型メディア」と位置づける。

 「不定形増殖型メディア」と呼んでもいい。

 

 このメディアの特徴は、発信元が一定でない…ということに尽きる。

 マスメディアが「集中型メディア」であるのに対して、インターネット・メディアは、発信元が無数に存在する。

 

 この特殊な構造がメディアシーンを変えるキモなのだ。

 

 発信元が少数に制限されている場合、受信者は発信者の「信頼度」でチャンネルをチョイスする。

 そうすると、自然に「より大規模な」発信者に信頼が集まり、マス化が始まる。

 情報源のヒエラルキーが作られていくのだ。

 

 だいたい日本人は、このヒエラルキーが大好きだ。

 だから、子供は親の言うことより先生の言うことを聞き、先生の言うことより校長先生の言うことが正しいと考える。

 さらに、校長先生より教育委員長が正しく、教育委員長より文部大臣、文部大臣より総理大臣の方が正しいと、無意識のうちに刷り込まれている。

 

 インターネット・メディアは、この「情報信頼度のヒエラルキー」を粉砕する画期的なツールだと考える。

 ミニコミやビラよりスポーツ新聞を信用し、スポーツ新聞より地方紙を、地方紙より全国紙を信用してきた日本人だが、インターネット・メディアは「信頼性」が横並びだから、信頼性でチョイスすることは出来ない。

 だから「玉石混合」などと言われるのだが、何が玉で何が石かは、常に情報の受信者が判断しなければならないのだ。

 

 そうすると、どういうことが起こるか?

 受信者は情報源を「信頼度」で選ぶのではなく、「親近度」で選ぶようになる。

 オピニオン記事などは特にそれが顕著となり、自分と考え方の近い発信者を好んでチョイスするようになるのだ。

 

 「それでは真に正しい情報が広く伝わらず、コンセンサスが分断されて、民度が低下するのでは…?」と憂う人も居るだろう。

 しかし、そういう考え方こそが「マスコミ」神話を支えてきた根源なのだ。

 「マス化」された「信頼度の高い」情報源は、常に絶対正しいとは言えないし、人間が生活していく上で広範なコンセンサスは必ずしも必要じゃない。

 限られた空間の中だけで「正しさ」のコンセンサスが得られるなら、その方がずっと人生は豊かになるだろう。

 より広範なコンセンサスは、それが必要になった時だけ模索すれば良いのだ。

 

 要するに、人は自分が心地よいと感じる情報空間を選択する権利があり、科学的、合理的な「真実」は時として、そういう空間の阻害要因となる。

 

 どこかの偉い人が決めた「正義」に従うのではなく、自分たちのコミュニティ内だけで通用する「正義」を規律とした方が、その中で生活する人間は、ずっと住み易くなるのだ。

 

 子供達は、まず自分が考える「正しいこと」を優先させ、親の言うこと、先生の言うこと、校長の言うこと、教育委員長の言うこと、文部大臣の言うこと、総理大臣の言うことは、前から順に優先順位を高くしていけば良い。

 

 つまり意思伝達の方向が「上から下」ではなく「下から上」あるいは「個人から集団」に変化するのだ。

 なんと言っても個人にとって、自分と近しい者から順に優先度が高くなる…それが一番自然なことなのだから。

 

 これは「社会が個人を規制する」から「個人が社会を規制する」への逆転発想である。

 インターネット・メディアは、メディアの「信頼性」そのものを無意味なものにするがゆえに、個人の意見、個人の感性が優先され、多様な考え方が共存し、それらが相互に尊重されるメディアシーンを形成する。

 

 まさにそれこそ「自立と共存」の理念であり、「グローバリズムからローカリズム」の実践でもある。

 さらには「国家権力優位から地方および個人の優位へ」とも言えるのだ。

 

 以上、インターネット・メディアの特性を踏まえた上で、私の「メディア革命」は具体的な戦略を展開していくことになる。

 読者の皆様も、様々なご意見、アイデア、独自の戦略をお示し頂ければ、非常に有り難く思う。

 

 さて、正月休みはあと一日。

 思考のエンジンがフル回転したままでは休養にならないので、そろそろ一旦、思考停止の時間にする。

 明日また、エンジンがかかったら更新するかも知れないが、まあ、あまり期待せずにお待ち頂きたい。

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プロフィール

HN:
西岡正士
年齢:
70
性別:
男性
誕生日:
1954/02/08
職業:
討論Bar“シチズン”経営
趣味:
CG制作、ビデオ撮影
自己紹介:
なにわ市民セミナー団 団長
Citizen Live キャスター
市民が訴える「大阪宣言」の会 会員
市民ネットメディア・グループ 会員
主権者国民連合 賛同者

主権者国民連合

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